こんなところに原爆?(7) ~高校の合唱祭 「消えた八月」

高校の合唱祭に出かけた。

いろいろなジャンルの曲を歌っている。

流浪の民」「We are the world」「友よ」「ボヘミアン・ラプソディ」・・・。

知っている曲もあれば、知らない曲もある。

 

その中で、曲としては知らないのだけれども

耳に入ってくる歌詞から、「あれ?」

しばらく聞いて「ひょっとして?」

終盤になって「どうやらこれは原爆のことをうたっている」

 

誰もがきがついたらしく、「選曲が大人だね」などという言葉がそこここでささやかれていた。

 

「消えた八月」 作詞 栄谷 温子  作曲 黒沢 吉徳

合唱ではよく選ばれる曲らしい。

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熱い光の中で 僕は一枚の絵になった
熱い風の中で 君はひとつの石像になった
光に打たれて 僕は壁にとけた
風に吹かれて 君は大地に消えた


僕の好きな八月は 蝉と向日葵(ひまわり)の夏
君の好きな八月は 銀河の下(もと) 星祭り


しかしすべては消えた
熱い風と毒された空気の中で
血の一滴すら流すことなく
僕は影になった 君は物になった
故郷(ふるさと)に 黒い雨が降る


熱い光の中で 僕は一枚の絵になった
熱い風の中で 君はひとつの石像になった

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#合唱#消えた八月#原爆