こんなところに原爆?(11) ~ 紙芝居「ちっちゃなこえ」~これも連歌

紙芝居「ちっちゃなこえ」は詩人アーサー・ビナードさんの七年がかりの力作だ。

丸木位里丸木俊の原爆の図から大胆にも抽出した絵を使ってストーリーに合わせ、原爆の絵でも伝えたかったであろうことを伝えているのだ、と思う。

 

丸木位里丸木俊の原爆の図を踏まえ、敬意を払ったうえで、自分の解釈を載せて新たな展開を行う。

まさに連歌!?

 

アーサー・ビナードさんは語る。

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「5月に出版されて、そのプロセスは一応終わったけれど、紙芝居が完成したわけではない。演じ手や観客一人ひとりの内側の声と響き合って、そこで初めて成立します。どんなふうに広がっていくのかを考えるとわくわくします。」

 「原爆の図」は、スケールの大きな作品で、無限の物語を秘めています。僕は今回、その中から一つの物語を見付けて、16場面の紙芝居を作りましたが、おそらく実際に使わせていただいている絵は、面積でいったら全体の3%にも満たないはずです。つまり、97%は未発見で未開拓。もしだれかが挑戦しようと思えば、「原爆の図」で、あと軽く10作品は作り出せるんじゃないかな。 

 

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