顧客情報 ■ 言語化すると記憶が変容しやすい 

営業担当に顧客情報を報告させる企業が増えてきているようだ。

 

でも接触の中で得られる情報は断片的でまだら模様。

確定、不確定。

憶測、可能性、に満ち満ちている。

不確定だがこのように思われる、というリスクも自らが背負った営業担当者のメモはありうると思う。

自らが自らの責任で使うメモ。

 

自らが組織に対して責任もって報告する情報となると、どうであろう?

その内容の確度も問われるだろう。

確度の濃淡を言葉でどう表現する?

言葉で言い表せることを登録した結果、言い表せないものも含んだ実態からはかえってかけ離れることにならないだろうか?

 

なにより情報登録・処理という新規作業が出る問題が大きいのではあるが。

 

参考:

言語的機能と非言語的機能のモジュール性に関する研究:
言語陰蔽効果の生起メカニズムの検討

(波多野 文 名古屋大学大学院環境学研究科 博士(心理学))

https://nagoya.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=22206&item_no=1&attribute_id=17&file_no=2