コロナ禍の打撃。
医療崩壊寸前で奮闘する人、雇い止めや来客の低下(どころか不在)と直撃を受ける人。
さほど影響を受けていない人や、国の施策GoToキャンペーンでおトクな目を見る人もいる。
真に困っている人がいるのに、GoToキャンペーンや地方の交付金、各種助成には真に必要なものか疑われるものも散見される。
新型コロナウイルスは、皆に同様に襲い掛かっているのではあるが、
各人の環境の違いが鮮明に出てきている。
思い出されるのが、中国の老舎の名作「駱駝の祥子」の中の一節。
「雨は金持ちの上にも降れば、貧乏人の上にも降る。
善人の上にも降れば、悪人の上にも降る。
とはいえ、雨はけっして公平とはいえぬ。
もともとが不公平な世の中の上に降るからだ」
車持ちの車夫を目指す祥子が雨に打たれ悲劇に向かう。
考えてみれば、コロナウイルスもそう。
禍の影響の受け方が違う。保護のされ方も違う。