オリンピックやるのですね。
今年初めに知ったオリンピック休戦、の話。
公共施設に折り紙がおいてあり、そのそばのチラシに折り鶴の写真が 。(2021/2)
空襲の日に合わせた平和祈念の取り組みだな。
と思ったが、「あれ?ここは埼玉。東京ではない・・・」
時間がなかったので、チラシを1枚もらい、帰宅してから読んでみると・・・
「オリンピック休戦」を呼び掛ける活動の一環。
古代大会期間前後3カ月は都市国家間で「休戦」したとの故事に基づき始まったとのこと。
その考えを広める活動の一環として、「折り鶴」を折ることを呼び掛けている。
PEACE ORIZURU(ピース折り鶴) (tokyo2020.org)
●全然知らなかったなぁ。もっと大々的にやればいいのに。
平和都市宣言をやっているところはみんな参加すればいい。
学校もやればいい。
オリンピックスポンサー企業もやればいい。
●ところで、オリンピックだからって休戦できるんだったら、初めから戦争やめるわけにいかないの?
●集めた折り鶴はどうするの?
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、集めてはいないのだな。
SNSで発信せよ!との呼びかけだった。
・・・若干雑な印象がぬぐえない。
PEACE ORIZURU(ピース折り鶴) (tokyo2020.org)
●東京オリンピックについてのオリンピック休戦決議について
森会長演説説(2019年12月9日)
aqyx2y4gedqhbvgzwab2.pdf (tokyo2020.org)
「オリンピック休戦」の概念が混乱している。と思う。
4ページの原稿があるのだが、
①「バッハ会長は、IOCそして会長ご自身が、このオリンピック休戦の理念をどれだけ大切に思っていられるかを、私や安倍総理に何度も語ってくれました。」
ふむふむ。
②「オリンピックの原点は平和です。約2800年もの昔に、古代ギリシャの偉大な先人たちは、オリンピックを通じ紛争をスポーツに置き換えることを考え、それがオリンピック休戦の理念につながっています。現代に生きる我々の務めは、古代からの理念を受け継ぎ、広めていくことであります。
③「たとえオリンピックの間だけでも争いのない世界を実現したい、相互理解と尊重の中で「共生」していきたい、という世界中の人々の願いの結晶が、このオリンピック休戦国連総会決議であります。」
④スポーツの素晴らしさは、不可能が可能になる喜び、・・・私は今年で82歳になり、国連総会で演説するのはこれが最後になると思います。政治家としての私の人生は、このスポーツから得た学びに支えられていました。不可能が可能となるように、いつかオリンピック期間だけでなく、世界全体から永遠に戦争が消えて欲しいという願いも可能になるかも知れません。また、困難ではあっても、指導者同士が腹を割って話し合う勇気を持てば、戦わずとも解決策は見つかるかも知れません。現下の国際情勢は更に厳しさを増していますが、大国同士の対立の犠牲となるのは常に小国であり、私は弱い立場の人々が苦しむのを看過することはできません。だからこそ、ここで改めて世界の平和と繁栄を祈り、東京2020大会のビジョンである「スポーツには世界と未来を変える力がある」、このことを信じたいと思います。
「①のオリンピック休戦の理念」を知りたい。
が、「②紛争をスポーツに置き換える」だったら美しいが、古代は②というよりは、行き帰りの往来も危険だから「③オリンピックの間だけでも争いのない世界を実現」という意味合いだったらしい。
そもそも、演説の中で両論併記みたいなもので、ふんわり「平和がいいよね」では共通しているが、バッハ会長、そんなんでいいんでしょうか?
拡大解釈して④につなげるのも素晴らしいとは思うが、「弱い立場の人々が苦しむのを看過することはできない」って。
自分は「苦しまない」側に立っていると表明しているような・・・。日本は当事者にはならない、のか、日本が当事者になっても「国民が苦しむのを看過できない」ってか?
いずれにしても違和感がある。
オリンピック休戦の理念。
ふわふわしたイメージでないきっちりした伝達、お願いします。