東京オリンピック ゴルフ会場「霞ヶ関カントリー倶楽部」のそばの東松山市に丸木美術館がある。(霞ヶ浦、と間違えて茨城県かとおもったら埼玉県川越市にあるゴルフ場なんだって)
オリンピック期間中に、丸木美術館にいってみました。
悲惨な場面の絵を見ることになると覚悟を決めて、気も重く向かったのではありますが、実際に見てみると、・・・どう言ったらいいのだろう。不思議な美しさがあったのでした。
確かに書かれている場面は、悲惨。
絵の完成度が高く、目をそむけたくなるというようではなく、伝えようという描き手の意思とその内容をすんなりと受け取ることができたのにはむしろ驚いてしまった。
これが、芸術、アートの力なのだろうか。
2階にある8枚の屏風絵は特にそのような印象を受けた。
ここまでが一気呵成に描かれたものらしい。
その後描かれたものも含め、14部がこの美術館にある。
あれ?
館内のどこかで「原爆の図は15部ある」と書いてあるのを見たはずだが・・・
館内展示を探しても探しても15部が見つからない。
事務所にいる館員さんに質問する。
「15部は長崎テーマで長崎にあるのです」
館内説明が少々不親切ともいえるが、そのような謎を残すことで、来館者とのコミュニケーションを図ることができる。狙いがあったかどうか不明だが、結果的に意味が生まれているのがおもしろい。