日曜の午前中。
年末来、気に入って買い続けているミニトマトを買いにスーパーマーケットへ。
あれ?
ちょっと高くなったな。
はじめは割安だと思って買ってみたら、思いがけず味も触感もよくひいきにしていた高知のミニトマト。
何人かの奥様方がやはりミニトマトの前で悩んでいる。
おそらく買おうか買うまいか、を迷っている。
ひとりと目があう。
「これはおいしいですよ。(だからちょっと高くても買います!)」
と自分を鼓舞する意味でも声に出していってみた。
「そうなのよねぇ。でもちょっと高くなったわ。」
この方もリピーターだった。
すると後ろで品出ししていた若いお兄ちゃんが
「ありがとうございます!
これはなかなか量が出なくって入荷できないんです。
チェーンの中でもここともう1店。2店舗しか出していないんです。」
品出ししかしていないお兄ちゃんなのかと思ったら、バイヤーでもあるのかな。
「年末に買ってからファンになって切らさず買ってるんだから。
これからも頑張って置いてよね」
「そうなのよねぇ」と数人のご婦人。
「ありがとうございます。頑張ります。
これは・・・ブランドミニトマトがあるんですけど、糖度がちょっと低くてその名前を名乗れなかったやつなんです。」
「糖度は今くらいの方がいいわ。ホントに時期のうちは切らさずおいてねぇ」
品を出したり並べたりしているだけかと思ったら、内容もわかって仕事している。
そしてその知識に、買う側も感心したり、お願いしたり。
そして食卓をつかさどる人たちに喜ばれていると知ったら、品出し係兼バイヤーも張り合いがあるってもんじゃないか。