With Midwife社 岸畑さんの記事。(20220116 朝日新聞夕刊4面)
「心身ケア 助産師に任せて」
そう、母は初めから母なわけではない。
母になったからといって母のなにものであるかがわかっているわけでも赤ちゃんのなにかがわかっているわけでもない。
わからないまま進むよりも寄り添ってもらって進む方が、安全で安心で。
まわりも、そして母になる自分自身も、そのことに気づいていないのだと思う。
母親学級などもあるが、学級主催者自体が、わかっていすぎで、初めて母になる人にとって何がわからないこと、なのかが、「わからない」ということもある。
事前に知っていればよかったな、ということ
教えてもらっていたけどその意味がわかっていなかったな、ということ
たくさんあったなとおもいます。
人が生まれるという奇跡的で宇宙的で根源的なことに出会うこと
恐ろしいような畏敬の念が生まれ、生死の不思議に打ちのめされるような気持ちになること・・・産後が体力的に大変だからというだけではなく、このような普段は体験しない心の動きがあることも、産後ウツの発症には関係しているのではないか、と思う。
母乳はそう簡単に出るものではないということ。
2,3時間おきに起きる(授乳等)ことがどれだけ大変なことか
だからサポートが必要だし、まわりの理解も必要だし。
経験者による支援は、その個人の経験に基づくもの。
家族が少なくなっている今は、家族以外のサポートが厚みを必要とされ、それは集合知によってよりよい形になっているのだ、と思う。