制度の思想  ・・・「育児休職」

制度には作った人の思想ってものが透けて見える。

 

「制度」は、無機質に書かれているから、考え方や気持ちなんてこもっていないように思えるけど、そんなことはない。

 

なにを大切に思ってつくったかとか、対象者のことは実は眼中に入っていない、なんてこともある、のだと思う。

 

誤読もあるだろうけど、そんな視点で確認してみたい。

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●某企業の育児休職制度を見てみると・・・

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1992年4月に「育児休業法」が施行され子を養育する男女勤労者に対し、生後満1歳に達するまでの休業を認めるようになり、それに合わせてもともと女性には認められていた「育児休職」を男性にも認めるようになった。

 

★国や経済界の要請に従う形、という事情もありそう。

 従業員を確保するための手段としての対応というのもある。

 

★1年程度、仕事を離れても、希望があれば再度働いてもらう方がよいという雇用者側の意思がある、とも見えるし、雇用してもらわないと困るという労働者側の意思と国の事情が国を動かしているともいえる。(のか)

 

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●細かい運用面

「育児休職は、1回だけ延伸できる。」

 ・なにか事情があったときは心強い運用だと思う。

  しかしながら、事情があって長く申請していた。

  その事情がなくなったので復帰したいという時には、実は短縮はできない。

 

 

★休職者側からはあまり合理的ではない運用。

 企業の代替人員確保のためには合理的なのか??