戦争被害補償、世の中へ別角度からのアプローチを ~「救済」ではなく「権利」「尊厳」を認めさせる ~戦争の歯止めに

「戦争被害者の救済は終わっていない」という。

話を聞けばもっともだ。

国内民間人の被害は、何の補償もない。

戦没者310万人のうち内地民間人は50万人。戦災孤児は3万人弱。調査もない。

戦争だったからとうにしても、雇用関係にあったとする軍人、軍属は、遺族がなくなってもかすかな血縁をたどってその引継ぎ先を確認するなど手厚い。延べ60兆円を超える支給。

それに比べてどうだろう。バランスを欠くように思える。

 

民間被害は軽いもの。

補償の必要なし。

 

そんな軽いものではない。

軽く見積もられたら、そうだととすれば、戦争の歯止めにならないではないか。

 

人の命は重い、というのであれば、

この問題も考え直してみる。

 

「救済」のための活動、ではない。

市民の、生活者の、民間の、「権利の主張」であり、「尊厳を認めさせる」ための活動である。

 

そのような行動がないことが、今回のロシアによるウクライナ市民への攻撃にもつながっている。

不作為、である。