こんなところに原爆が?(22) ~Chim↑Pom 

森美術館の「Chim↑Pom」展。

2022年2月から5月に開催された、ハッピースプリング」

 

見逃してしまった。会期が長いから、とのびのびにしていたら、ついに行こうと思ったときには閉幕後であったという失態。

 

森美術館ホームページに詳しく展示案内があるのでそれで我慢。

 

岡本太郎「明日への神話」、への付け足し画。

ヒロシマの空をピカッとさせる」と、その後の市民の反応や被爆者団体代表の憤りの声に向かい合って生まれていった『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』(無人島プロダクション)の出版。

原宿で開催した個展「広島!」で本作を発表。その後もタイトルに「!」をひとつずつ増やしながらプロジェクトを展開していく。2013年には地元市民や美術関係者の協力を得て、広島・旧日本銀行広島支店で個展「広島!!!!!」を、2019年にはニューヨークでも「Threat of Peace(広島!!!!!!)」出版。

 

2013年の「広島!!!!!」の中で、膨大な量の折り鶴を高さ7メートルの山にした「パビリオン」を制作。その後、折り鶴をお焚き上げ。鑑賞者は内部に入って折り鶴に囲まれることができる。

 

寄贈される折り鶴を使っては、「ノンバーナブル」も。

折り鶴につけられたメッセージを読み上げながら、折り鶴解体する映像を見たのち、鑑賞者自身が、解体され元に戻った折り紙を折り直して鶴を作る。折り直された鶴は再び広島市に返還。

 

Chim↑Pomは、

原爆を巡る思いを反芻し、思い返し、考え直し、見つめ直す。

彼ら自身も、そして鑑賞者も。

それを提示し続けている、というように思えます。

 

見損ねた。見損ねた。