こんなところに原爆が?(24) ~渡辺えりさん「母のリクエスト旅行で背負った荷物」原爆資料館/広島平和記念資料館

2023年1月10日徹子の部屋

お母さまが78才で初めてえりさんにお願いをした。

「旅行に連れて行ってくれ」

認知症になりそうだからとこれまでなにかを要求することのなかった人のお願い。

日光東照宮出雲大社伊勢神宮と広島の原爆資料館に連れて行ってくれ」と。

 

時間を割いて、強行軍で達成したそうです。
お母さまは、旅行のアルバムを認知症になるまで毎日見ていたということです。

 

その旅行の様子を、えりさんはこのように語っておられました。

 

原爆資料館にいったときに、
これはすごい。全部見て記憶するんだと(私は)一生懸命見た。
出てきて振り返ってみたら(母たちが)いないんですよ。


平和公園の噴水のところに座ってうなだれている。
かあちゃんこのヒロシマ原爆資料館に来たいっていうから、飛行機で来たんじゃないか」と怒鳴ったんですよ。

そうしたら
「あんまりにも気の毒で見ていられなかった」
5分ぐらいで出てきちゃったらしいんですよ。
それぐらい戦争体験者ですら、だからこそいろんな想像をしたんでしょうけど。
その思いもふくめて2人の荷物を背負って平和を伝えなきゃだめだなと決意した瞬間でした。
両親のおかげで歴史を勉強しているところです。
いろんなことがわかって。