今年も素晴らしかったです。
「ヒロシマの高校生が描いた「原爆の絵」展」
被爆者の方と広島市立基町高校の生徒が二人三脚で、原爆の絵を仕上げる。
絵を描くということは、細部まで想定しないと描けない。
話を聞き、現物にあたり、資料にあたり、イメージを作り、友人に姿勢を作ってもらい、話を聞き・・・。だけではない
絵を見るだけでも伝わってくるものがある。
でも、それだけではおさまっていないのがこの「原爆の絵」展だ。
辛い話ではあるが、そこをおして語ってくださる被爆者の方。
受け止めて絵に昇華させる高校生。
語ってしまえば、そのエッセンスが飛んでしまう。
絵画のパネルには、その時の状況、描いた高校生のコメント、被爆者の方のコメントが記されている。
高校生の率直なコメントをぜひ見て欲しい。
「知ってはいたが、本当には知っていなかった」
それをそれぞれの言葉で語る。
絵もさることながら、このコメントを熟読してしまう。
絵を見るなら30分も要らない。それでも十分伝わってくるものがある。
でも時間があるなら、コメントを読みながら思いをはせてみてください。
辛い状況を描く絵ではあるけれども、それを知り理解し行動しようとする高校生の熱量を感じて、なぜか明るい気持ちになれるのです。
今回、私は全文を読みました。会場をあとにするまで1時間40分かかりました。
会場のところどころに椅子があります。時々座って読めば、疲れないですむと思いますよ。
いつもとかわらぬ海と原爆投下後の状況が混在する絵があった。
これを描いた高校生のコメントはこのような内容だった。
(記憶力がないので、正確さにかけると思います。ご容赦ください。)
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同じ場所に行ったがビルなどで同じ風景を見ることはできなかった。
(風景をイメージするために)地図を見た。印刷ミスかと思う空白地帯があった。
そこは建物疎開をした場所だった。そのかたづけに行った生徒は原爆の犠牲になった。
そこが平和大通りだ。
・・・コメントは続く。ぜひご確認ください。