ゴム替え穴は絶滅か ~ 「形だけ環境配慮」「形だけサステナビリティ」か?
ゴム入りパンツ(下着じゃない方)のゴムが伸びたのを3枚まとめた。
いつか直そうと思いつつ、つい面倒で。
で、一念発起直そうとしたら。
すべてゴム替え穴がない。
せっかく直そうとしたのだからと、一部縫い目をほどいて交換。
でもこれは、交換を前提にしていないよね。
交換して長く履いてもらおうとは思わないんだ。
それなりの大手企業なので「環境配慮」「サステナビリティ」はうたっているはず。
そことの整合性はどうなんだろうなぁ。
金のことしか考えていないと見えるなぁ。
安いパンツなんで、ゴム穴なんて作っている場合ではないんです。
伸びたタイミングで買い換えてくれないと採算合わないんです。
というところだろうか。
衣類を作るとはどういうことだろうか?
ちょっと話は違うが、
「環境配慮して、紙の請求書領収書をやめます。今後も発行するなら有料です」ていう企業も多いが、「環境配慮」より「効率化」「コスト削減」が先なんだろうなぁ、という目で見てしまうのと同じ方向。
--(20250501朝日新聞①折々の言葉鷲田誠一より)----
「せっかく作ったもの、せっかく買ってくれたもの、どうぞ最後の最後まで使ってほしい」(花森安治選集3)
花森安治は、そんな思いが見える最後の一滴まで使える工夫があるインク瓶を愛用したと。
「使っていると、使う人への思いやりと自社商品へ誇りとが直に伝わってくるという。昨今は逆に、自社の商品が札束にしか見えないような商売がのしていると、半世紀以上も前に書いていた」
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働き手にとってもそれがディーセントワーク(働き甲斐のあるんん言らしい仕事)だと思う。
ゴム替え穴なしパンツ作りは、ディーセントワークとなりうるか?