かつて上司に「ロードマップに従って行うのが仕事だ」といわれたことがある。
違和感が残った。
無から有を生み出すような企画業務。参考になるかもしれない情報を漁っていたときのこと。その情報が何に役立つのか、役立たないなら仕事ではない、ということである。
のどに刺さった小骨のように、ずっとひっかかり続けて10年。
英語の朗読で、スティーブジョブスの、書体に興味があり学んだことが、のちのマッキントッシュの大きな特徴につながっていくという話を耳にした。
伝説の卒業スピーチだ。
続けて言う。
「点と点の繋がりは予想できません。
後から振り返って、点の繋がりに気づくのです。」
予測不能なことをしているとき、ロードマップはない。
道を見つけようともがいて、道ができていくのだ。
仮のロードマップ、はあっても、従うべきロードマップはないのだ。