イチゴの旬は「今」でいいのか? 1月=イチゴの旬、人工的な出盛り期=旬を認めることの意味

イチゴの旬は「今」、ということになったらしい。

テレビでも、新聞でも、ネットでも、「今が旬の」という。

 

おいおい。旬って露地ものの出盛り期じゃあないのかい?

間違った情報をマスメディアやらネットやらで流してもらっちゃ困るじゃないか。

 

念のため【旬】を調べてみりゃあ、こんな感じ。

「もっとも味の良い出盛り期」、かぁ。

 

冬に力入れてりゃ、ひょっとすると12月から3月とかイベントごとの多いタイミングに、おいしい品種が実りを迎えるかもね。

そして、生産に尽力するので出盛り期、かもね。

 

でも、辞書の意味はそうなのか?

人工的に迎えさせても【旬】なのか?

自然の恵みで【旬】を迎えるのか?

 

人工的に迎えさせる出盛り期を【旬】とするのは、暖房ハウスで育てる環境負荷をかけながらの享楽をよし、とする世の中、ではないだろうか。

 

【旬】じゃないけど、クリスマスだから、ひな祭りだから、ちょっと贅沢しちゃった、といううしろめたさなしにもろ手を挙げてよし、としちゃあダメだと思う。

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1 魚介類や蔬菜 (そさい) ・果物などの、最も味のよい出盛りの時期。「―の魚」「たけのこの―」

2 物事を行うのに最も適した時期。「紅葉狩りの―」

3 古代、宮中で行われた年中行事の一。天皇が紫宸殿 (ししんでん) に出御、臣下に酒を賜り、政務を聞く儀式。もとは毎月1日・11日・16日・21日に行われたが、平安中期以後は4月と10月の1日だけとなった。4月を孟夏 (もうか) の旬、10月を孟冬 (もうとう) の旬といい、合わせて二孟の旬という。このほか、朔旦 (さくたん) 冬至の旬など、臨時の旬もあった。

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