「ベア」はやめるか、イラスト付きに  ~2021年 春闘に思う「労働組合は今に生きているか?」

 

「ベア」ってわかりますか?

春闘時期には、ニュースでも、当然のように「ベア」と略してますけれど

「ベースアップ」の頭文字。「賃金引上げ」のこと。

 

労働組合関係者とか、組合のある企業に長くお勤めとか、総務の方とかにはおなじみでしょうけど。

一般のはたらく人たちには、違和感あるんじゃないかなあ。

 

「ベア」っていえば「クマ」でしょ?

テディ・ベア」とか「なんたら・ベア」とか。

 

賃上げ交渉とか、大切なことをやっているのに、その支援者となるべき一般の働く人々に届かない言葉を使ってしまうのは、まずくないか?

 

「ベア?なにそれ?」

 これで、すでに相手との距離が生まれます。

 知らない言葉を知っていて当然のように使われると、

 「自分はこのグループの人間ではない」と判断してしまう。

 

「ベースアップのことだよ。賃上げ、お給料を上げていこうってこと」

 それなら「お給料上げ交渉」といった方がいい。

 

どうしてもまだるっこしいというなら、言葉として「ベア」を定着させる努力を。

 「ベア?クマじゃないんですかぁ?」

   幸せそうなクマのイラストに自分の未来を重ねられるような。

 

 

春闘

賃金の交渉をしたり、労働条件に注文をつけたり。

働くものひとりでは決してできないことを代表してやっているのだから、ありがたいし、大切だ、とは思う。

 

でも、「春闘」。

春の「闘い」。最近、絵にかいたような悪徳経営者、強欲経営陣とはっきりイメージできるものはない。

 見えていないだけかもしれないけど

 (以前はいたのだなぁ。

 数十年前の話でも、

 えー、こんなことってあったんだ!とびっくりさせられる。

 ブラック企業が零細、小型ではなく、中堅、大手として活躍していた感じか?)

 

そんな中で、「闘い」っていわれてもなぁ。

・・・引くよ。