「ペーパシティー」 生活者として民間人攻撃には絶対反対!を改めて確信させられました

東京大空襲の被災地、墨田区菊川のミニシアター「Stranger (ストレンジャー)」。

まだ新しいミニシアターで「ペーパシティー 東京大空襲の記憶」を見てきました。

 

数人の体験談。その人の今と大空襲の経験と。

ひとりひとりの体験が具体的に真に迫ってくる。

 

ご近所さん割引というものもあり、空襲経験者と思しき参加者もいる。

老若男女で50席弱の会場は満席。

 

内容は、・・・

ぜひ見てください。

 

こんな経験は絶対にしたくない。そして誰にもさせたくない。するべきではない。

そんな惨状を知ってか知らずか、

大空襲に出撃するB29の大軍たちの映像が冒頭に流れるし、それにあわせて出撃を鼓舞するような歌が流れる。

もし会場に被災者がいたら(きっといたと思う)、その歌詞の字幕を見る心情を思うと、いたたまれないような内容である。

地上がどうなっているか知らないとはいえこんな鼻歌混じりの出撃者たちを生んではいけないのだ。

 

どんな信条があっても、地上にこんな惨状を生み出しちゃいけないのだ。

ガザやウクライナや、他にも現在進行形で民間人が同じ目にあっている現状!

 

自分自身が体験する可能性を持った惨状である。

あの鼻歌混じりの出撃者にやられる可能性を許しているのだ。

 

被災地からは、「絶対反対」「断固反対」をもっと真剣に実効性をもって訴え続けなければいけないのだと思う。

 

今回の上映は、若いお兄さんが企画していた。

彼は、仕事で東京大空襲の特別番組に関わった経験から個人的にかかわり続けてきたのだという。そしてこのオーストラリア出身の監督がとった映画を被害の大きかった下町で上映しようと思ったのだと、上映後のトークショーの前に語っていた。

 

この継承。

1日1回1週間の上映と追加上映1回(3月10日)。

その連日席を埋めた50人弱の鑑賞者たちに、熾火のような何かを残したと思う。

その先に何かが展開されると確信します。