以前にカナダのデネ族の人々がウラン採掘にあたり、それを原爆に使われたことを謝罪した事実を知り、虚を突かれた。
そう。原爆というものがあるのではなく、原材料を採掘する人がいて、作る人がいて、運ぶ人がいて、使う人がいて。
作ることを指令する人がいて、使うことを指令する人もいる、のだ。
原材料採掘。
アフリカ コンゴなどでも同じことがあったという。
そしてそのことがその後のアフリカ史にも影響を与える。
溝辺 泰雄(明治大学 国際日本学部 教授)のこの記事によれば、
採掘や実験による被害もあり、反核の意志が広がったアフリカ。
「このように、アフリカには第二次世界大戦後の核兵器廃絶運動を世界的に牽引してきた伝統があるのです。核兵器禁止条約への参加国が多いという事実も、まさにこの延長上にあると言えるのではないでしょうか。」