高校生が、倫理の授業が楽しい、という。
最近の倫理の授業は、なにかお題を出されてクラスメートと意見を交わすのだいう。
たとえば、「企業がその従業員に生命保険をかけることについてどう思うか」とか。
「こんな考え方があるんだ!」と面白いのだとか。
考え方にも、発言者その人に対しても、「気づき」があるのだと思う。
自分が「おかしい」「カイゼンされるべき」と思うことでも簡単に変えることはできない。
意見しても相手にもされないこともあるだろう。
だからといってあきらめるのではなく「解決できないこと」をグジグジ考えたり、意見を交わして視野を広げたり、考えを伝えてみたり、一緒になにかを行ってみたり。
グジグジ考えたり、試行錯誤したりすることを「楽しい」と感じられればこっちのもの。
本当に解決すべきことなのかへの考えも変化してくるかもしれないし、
本当に解決できるパワーを得るかもしれないし、
その過程が楽しめるようになるといいと思う。
解決できない何か、も、決して、永久不変、盤石なものではないのだから。