その同意は本当に同意か? 差額ベッド篇

差額ベッドの「差額」は、入院者が望んでのことなら問題ないが、病院の収支のためであれば問題である。

 

同じように、病院が、収支のために望まない患者にも差額を求めなければならないのであれば、医療政策がおかしい。

 

医療政策がおかしいということは、おかしな医療提供をわれわれが望んでいる。

といわないまでも、許している、ということなのだ。

 

払える人から、収支のために「差額」をもらって特別室を提供する。

そのことは問題ない。

ただ、不透明な状況があるように思えるのが問題だ。

 

 

「トラブルになった場合には、医師や看護師が間に入ってくれることは少なく、病院の医事課との直接交渉となります」「その際、厚労省が出した通知や『疑義解釈』などの資料を入手してよく読むことをお勧めします。懇切丁寧な説明がないなど国が『適切でない』とする対応を受けてきたと主張する根拠になります」「こうした資料は、ネットにも公開されていますし、COLMからも提供できます。札を手元に準備して、あとはご自身で交渉する。その覚悟は必要です」ささえあい医療人権センター 理事長山口郁子さん(20230909朝日新聞 ㉜引用)