コロナでひどい目にあった中小企業に対する実質無利子無担保の「ゼロゼロ融資」。
受付が終了した。
本調子ではないのに借りた資金の返済が迫る。
2020年3月に始まり3年間、利子を国、都道府県が負担、返済できない場合の補償もついた。
中小企業のための施策にも思えるが、よく考えると、金融機関のための施策の色の方が濃くないか?
融資実績は2,022年6月時点で234万件、42兆円。
利子予算として政府は1.8兆円計上、2022年3月までに4000億支出しているとのこと。
倒産件数は抑えられたが、今後どうなるのか?
間違いなく、倒産は増えるし、苦境が続く企業が少なくない。
我々になにができるのか。
苦境を見過ごせば、その穴埋めも税金投入、国債発行などで行われることだろう。
この時に、苦境の企業を非難することは、的(まと)違いであろう。
再生に向けて、協力できることはないのか?を考えたい。
むしろ警戒すべきは、苦境にある中小企業を批判することで、その可能性やパワーを安売りしてしまうこと。
金融機関たちは、中小企業の再興を支援するのか?
それとも、バーゲンセールの旗を振るのか?
日本の産業の宝である中小企業。
(大企業なんて中小企業の技術の組み合わせで食ってるんじゃないかという説もある)
大きい金融機関なんぞ目先の利におどらされて、よいものを安く買いたたき、ハゲタカファンドに売り飛ばすなんてことをしそうで恐ろしい。
銀行法が改正されたとき、知り合いの中小企業の社長さんが、
「コロナで借金した中小企業が銀行に経営権を握られてしまうのでは」「売り飛ばされたり、外資いれられたりするのでは」と心配していた。
「さすがに信用金庫とかそんなことしないと思うけど、大手銀行はやりかねない」とも。
一般人ながら、目を凝らして、注目していきたいと思う。