「印紙税」は見直した方がいい時期、では? ~みずほ銀行システム障害に思う

「印紙」ってなに? 契約書に貼ったり、領収書に貼ったりしてるけど。

 

ある程度の額の取引があるとき、

「これだけの取引するなら、このくらいの税金負担できるだろ」ってな考えで始まった税だとのこと。

 

で、なんで「みずほ銀行システム障害」と関係あるかっていうと。

印紙税を節約したくて、システム変更をあの時期に行ったらしいということで。

 

ATMシステムと印紙税がなぜ関係しているかというと。

「銀行の通帳は印紙税の対象」だから、です。

 

通帳1冊あたり、年200円。

1000万円入っていても、100円しか入っていなくても、200円。

銀行は税を払っているのだそうです。

紙の通帳がないオンラインなら、かからない。

「文書」にかかる税だから。設立当時は、紙の文書しかなかったから、それでよかったけれども、今では「デジタル文書」もあるのに、対象が見直されていないので非課税。

 

そりゃ大変だ。

通帳なくしてデジタル化したいよね。

わかるよ、銀行さん。

 

と、思うのは、短絡ではないでしょうか?

オンラインの取引で通帳を発行していなければ、印紙税は不要、であるならば、

「通帳をなくして印紙税分コストダウン」ではなく、

 「通帳には印紙税をかけない」

もしくは

 「銀行口座自体に税金をかける」

という対応ができるのではないでしょうか?

 

「通帳」のみに課税して、「オンライン」には課税しないのは、

すでに「取引を対象に税を課す」の本質を失っている。

税の公平にかかわる重大問題で、

企業が公器であるならば、そこをこそ指摘すべきだと思う。

「オンライン」化の加速で対応しようというのは、小手先の対応ではないでしょうか。