IP電話より加入電話の通話料金が安い場合には、加入電話から掛けられないかと思い、マニュアルを見る。
市内通話だったらIP電話発加入電話へは、加入電話発加入電話より高いので、使い分けられたらいいなぁと考えたためだ。
発信時、頭に「0000」をつけると加入電話に切り替わるという。
やってみる。NG。
なぜ?
ファームウエアが最新でないから?
そうでもない。こうでもない。とやっていき
加入電話のコードをADSLモデムに差し込んで、モデムから出ている1つの電話機に加入電話とIP電話両方の受信を任せる設定でないと切り替えられないのだということに気づいた。
今の使い方は、
①ADSLスプリッタの電話ポートにFAX付き電話を接続。
②ADSLスプリッタのモデムポートにモデム、モデムの電話機ポートにIP電話用の電話機をつないでいる。
それでは使えないのだった。
モデムポートにつながったモデムの電話機ポートの上に、「電話回線」と書かれたポートがある。
そこに、①のスプリッタの電話ポートから出たコードを接続すれば、切り替え可能で使えるのだ。
マニュアル自体も、
ユーザーの 【利用パターンの整理】
に課題がある。
・ユーザーの立場にたっての多様なパターン
・マニュアルに記された用語からユーザーが想起する内容
これらを深ーく考え、洞察を経て、練られた文章ではないと見た。
書き手のイメージしている内容と、ユーザがマニュアルの用語からイメージする内容がマッチしないので、間違った作業をしてしまう。
間違った作業のあと試行錯誤で成功した結果、「ADSL回線」とはこのことか。
「電話回線」とは、スプリッタで分けたモデムに行く方ではないコードのことだな、と理解が至る。
予めの説明があれば、よいのだとおもうが、
初めての内容にしては、概念の整理がされていない。
利用方法にしても
の2分類だが、「加入電話を利用する」ってどういうこと? って思いませんか?
理解した後も、ADSLって「加入電話」を使って提供しているサービスなんじゃない?
利用しない場合って何?
という思いが残る。(*注1)
ADSLはもうなくなってしまうサービスだから・・。というかもしれない。
でも、この概念整理ができていない説明は今後の通信サービスの説明にも継承されていくと思う。
いちどよく考えてみて欲しい。
*注1
意図としては、IP電話じゃなくて03とか011とかで始まるタイプの電話番号を、ADSLと同じ物理回線を使って利用する人、ってことだろうけど、市外局番のある電話番号を、という一般用語がない。
加入電話というと、ちょっと前まではアナログ電話回線でよかったが、加入権があるから加入電話でよかったはずが、加入権のないアナログ電話や、アナログでないが加入権があるISDNやらも出てきてしまう。
電話番号を持たないが加入電話回線(加入権がなくても可)につくADSLサービスが出てきて、用語としては混乱の極みにはまっていったのだと思う。
【本件は別項として考えてみたいと思うほどネタが満載!】